専門学校の本分 ~ 美容鍼灸セミナー in 札幌 ~
美容鍼灸セミナーの講師を依頼され、札幌に行ってきました。
セミナー自体は盛況でしたが、あまり喜ばしくない現実 に直面することにもなりました 
北海道という土地では、鍼灸の専門学校の「美容」という分野に対する理解と認識が、他の地域に比べて圧倒的に不足しているという現実を突き付けられたのです 
美容分野の鍼灸を勉強したいという学生さんが、北海道にも少なくないという現状に反して、北海道では、多くの専門学校の体質が「国家試験合格至上主義」となっているようです 


そして、鍼灸は「医療」であり、「美容は邪道」を大義名分として、学生さんたちの希望は叶えられていない(希望する教育を受けられない)というのが実情だというのです 
その影響で、僕が行うセミナーには、若い学生さんたちも集まって来ることになるわけです 


何だかとても淋しい話ですよね~。本来であれば、それは 学校のお仕事 です 
専門学校という若者のための教育機関が、目先の経営に「気」を取られ、若者たちの「魂」の芽を摘んでいいのでしょうか? 
「青年よ、大志を抱け」は、北海道で生まれた言葉ではなかったでしょうか?
確かに「国家試験」に受からなければ鍼灸師にはなれません。
しかし、今、この状況で 一体どれだけの卒業生が食べていけると言うのでしょうか?
これからの若い人たちが学びたいと願う知識と技術を身に付けさせ、その知識と技術で生計を立てていけるように指導することが、「専門学校」の本来の使命ではないでしょうか? 


少なくとも私が学んだ頃、すなわち 規制緩和政策 で激増する以前の鍼灸の専門学校は、ほとんどがそうでした 
老舗の鍼灸の専門学校は、いずれも、日本においても西洋医学が医学のスタンダードとなりつつある中で、東洋の伝統医学の火を消してはならないという「理念」に基づいて創設されたのです 
ところが、最近の学校はどうでしょう。もちろん例外もありますが、規制緩和政策後に新設されたいわゆる新設校の実態は、「学び舎」という概念とはほど遠く、「スクール・ビジネスの舞台」とでも呼ぶべきものです 


「スクール・ビジネス」・・・・非常に違和感のある言葉ですね。「商売第一主義的教育」ということですよね 


健康志向が高まる中で、これをやれば「儲かる」という商業的発想が基盤となって設立されたのであれば、当然、その学校は「国家試験合格率至上主義」となるでしょう 
合格率が低ければ、生徒は集まりませんから。そして、反対に合格さえさせてしまえば、卒業生の将来などはおかまいなしというわけです 


こんなことでは、まともな「専門家」が育つはずはありません 
それに、国家試験に合格したからと言って、資格で食べられるとは限りませんよ。今の世の中とこの世界では 
「学び舎」たる「学校」は、すべからく「大志」を抱く若者のために存在するべきであり、それを忘れた「スクールビジネス」は、「本末転倒」と言うよりも「仏作って魂入れず」と言うより、魂のない人が彫った「仏もどき」のようなものでしかありません 
大志を抱く若者たちのために、学校がやらない(できない)のなら私がやるよ! 


こうなったら、日本全国どこへでも走ります 
そして、泥棒と人殺し以外は何でもやるつもりです。 
しかし、生徒の需要(要望)に応えられない専門学校のオーナーさんたちにも、是非とも、少しは考えていただきたいものです。
